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FARGO/ファーゴ シーズン2

覚書程度の感想。
ネタバレあり。


DVDだと「始まりの殺人」ってサブタイトルがついてるが意味がよく分からん。
しばらく休もうと思ったけど涼しくなったのでちょっと甦り。



ファーゴシーズン2をようやく見ました。
シーズン1のモリーが子供でまだ母親ベッツィが存命の頃のお話。お父さんのルーが州警察でばりばり働いてる時期だけど、ベッツィがリンパ腫であまり状態が良くないのでとっても気を使ってる。このベッツィがかなり推理力も行動力もある、モリーは両親に似たんだね。
若い頃のルーは男前だ。ベッツィの父の保安官がテッド・ダンソンなんだけど彼もCSI主任とかよりこっちの方がずっと素敵に見えました。
レーガンが政界に進出した頃でもあり、ルーが遊説の護衛をしたり映画が流れたりする。

ファーゴのギャング、ゲアハルト一家の長オットーが倒れて寝たきりになった事から跡目争いが勃発。更にカンザスシティのギャングもこの機に乗じてゲアハルトのシマを乗っ取ろうと企む。
ミリガンとキッチン兄弟という手先を送り込んで来て、一番操りやすそうなゲアハルトの三男を懐柔しようとする。
ゲアハルト一家の3人兄弟、トッドは早速自分が家督を継ぐと母のフロイドと揉める。次男のベアは母が継ぐべきだと思ってる。
三男のライは半端者で兄弟でも相手にされてない、ちなみに演じてるのはホームアローンのカルキン君の弟。
ライは金儲けの為に判事をルヴァーンまで追いかけて行くが結局ワッフル店で店員まで全員皆殺しにしてしまう。外に出た時になぜか出現したUFOに気を取られているところを美容師のペギーに撥ねられてフロントガラスに突っ込む。
このペギーがまたちょっとアレな女で何を考えたのかそのまま家に戻り、ライが刺さったままの車をガレージに入れて、普通に夕飯を作って夫で精肉店勤務のエドを待っている。一応、ライが死んだと思ってたんだろうが。
ペギーは働いている美容院の店長のコンスタンスにこれからは女性も社会進出をとか自己実現をとか言われてセミナーに参加しようとしてたりして、子供が欲しくてお金ためて今の精肉店と家を買ってと普通の夢を見ているエドに合わせているふりをしながらピル飲んでたりする。
エドがガレージから物音がするのに気がついて行ってみると、ライが死んでなくて襲われて反撃して殺してしまう。ペギーに言いくるめられてとりあえず冷凍庫へイン。
ここから話がこじれて行くわけですね。
ペギーたちはもちろんライの事を知らない。
ライが行方不明になれば、ライを懐柔して利用しようとしてるカンザスシティは探すし、ゲアハルトはカンザスシティにやられたと思うし。
次の日、エドは暗くなってから勤務先でライの死体を処分しているが、そこへワッフル店の捜査帰りのルーが遅くまで店が明るいのを不審に思って寄って来られてしまう。ライの指がルーの方へ転がったり中々シュール。
指紋からライが割れ、警察もライを探す事に。

ベッツィは現場でライの銃を見つけたり、ライは轢かれたのではと推測したりホント有能。轢かれたと言ったのがちょうどペギーの美容院にいるところで思わず反論したり。
修理に出す前にエドに事故の痕跡を隠すために木にぶつけさせたりしてる。
トッドはハンジー(先住民、オットーに拾われた)と娘のシモーヌにライを探させているが、このシモーヌがまた曲者で父を憎むあまり(男尊女卑の権化みたいな父だからね、娼婦とか言われたり殴られたり)ミリガンと寝てみたり、情報流したり。
そのせいで病院でオットーが襲われ、トッドは母の制止も聞かずに勝手にカンザスシティのたまり場を襲撃したり。
ベアの息子チャーリーは逆に自分を家業から遠ざける父に反発してトッドに近づいたり。チャーリーはちょっと手に障害があるのでベアは弁護士にでもしようとしてる。
修理に出した事でハンジーにもルーにも事故の事が知られる。
ルーはペギーたちにこのままだと巻き込まれると警告するんだけどペギーは無視。フロイドは全面的な抗争を決断するしかない。

ルーがレーガンの警護に。トッドとハンジーはエドはカンザスシティの殺し屋でライを殺したとフロイドに嘘をつく。
その結果、キッチン兄弟の片割れとミリガンの上役が殺されて生首がミリガンのところへ。そこへ何も知らないシモーヌが来て、ミリガンに情報をもっと持ってこいと脅される。シモーヌも父を殺すならと協力。
ペギーはやっぱりルーの言った事が正しいとエドに逃げようと言うが、エドはここで暮らす家族を作ると拒否。一人で逃げようとするが途中で気が変わり、直った車を売って精肉店買収の資金にしようと帰る。
チャーリーはトッドに自分がエドを殺すと志願して手下と行くけど、店番のノリーンと意気投合して肉買ってきちゃったりしてようやく自分には向いてないと気がつくが後に引けず、もう一度手下と襲撃。エドと手下が揉みあいになりエドに殺され、更にその際に火災が発生して店は焼けてしまう。
このノリーンがカミュのファンなのでタイトルがカミュとか文学関係だったり。家を無くしたためルーのところへ。
チャーリーとエドが捕まり、フロイドはベアたちに連れ帰れと指示。それをミリガンに刺すシモーヌ。しかしミリガンはそれを聞いて手薄なゲアハルト家を狙う。
ベアは警察を襲撃し、チャーリーを連れ帰ろうとするが、弁護士(ルーの友人でもある)のカールが説得して引き下がらせる。
その隙にエドを連れて逃げたルーから逃げるエドは家へ。
トッドはペギーたちを襲いに行く。ハンクが後ろからハンジーに殴られて昏倒してる間に家に入るが、迷路のように物のある地下室でペギーにスタンガンで倒され拘束される。
ハンクになんで轢いた時に出頭しなかったと聞かれたペギーが生活を守りたくてみたいに答えてたな。
ペギーとエドはトッドを連れて湖畔の小屋へ逃げる。

フロイドを署に呼んで、エドが殺し屋なんて嘘だ、協力しろとハンクが説得。
シモーヌはミリガンに文句を言いに行くがそこをベアに見つかり、裏切りがばれて森の奥で殺される(追放かと思ってたけど最終回で死体が出てた)
ベッツィは治療が思わしくないので治験に参加したが、おそらく偽薬だろうと思い、死んだらカールに家族をお願いと。ルーに再婚してもいいと伝えてと。ハンクの代わりに猫に餌をやりに行き、書斎に入るとそこには不思議なシンボルマークがたくさん張ってあってびっくりする。
エドはトッドを捕えたと何度もゲアハルト家へ連絡するがベアに相手にされない。ミリガンと取引する事に。ペギーはハイ状態だったり、トッドをぷすぷすナイフで刺したり怖い。トッドが拘束から逃れてエドを吊るしたときも助けたし。
ハンジーはトッドを追っているが途中で差別主義者たちに怒りが爆発して皆殺しにして手配される。ここからハンジーもおかしくなったのかな。ハンジーがペギーたちの居場所を突き止める。
小屋に来たハンジーにトッドが口汚くハンジーに助けろと尊大に命令してきたのを撃ち殺す。疲れたとペギーに散髪を頼むがはさみで刺される。そこへルーとハンクが来て、ハンジーは逃走。あるいは後ろからペギーに刺されたのが引き金だったのか。
とにかくハンジーはもう、ゲアハルトの味方ではなくなり、エドたちを捕える事だけの行動に出る。

地元サウスダコタ警察を呼ぶと、エドがカンザスシティと取引すると言ったので、約束のモーテルで待ち伏せて一網打尽を企む。ルーはエドたちが危険だと反対するが追い出される。ハンクだけ残る。
ハンジーはモーテルでギャングがトッドを拘束していると嘘をついてゲアハルトをおびき寄せる。
ルーは途中でハンジーが殺したGSの店主やコンスタンス(ペギーの上司、ペギーの居場所を聞くのにハンジーに利用されてた)まで死んだと聞き、モーテルへ戻る。
その頃ベッツィが倒れた。薬が強すぎたとか。
モーテルへルーがつくとゲアハルトに襲われた後で、ハンクは撃たれたけどかろうじて生きてて、エドとペギーは騒ぎに乗じて逃げ、フロイドを殺したハンジーに追われる。
ベアともみ合いになって殺されそうになったルーだが、その時頭上にUFOが出現してベアを逆に撃つ。ペギーはただのUFOよとか言うし、なんなんでしょうねUFOは。
ハンクにペギーたちを追えと言われて行くが、店の奥に立てこもったエドはもう君とはやっていけないとペギーに。ペギーは映画で見たシーンから妄想して燻し出されるとか思い込んだり、完全に壊れました。
ルーが来た時にペギーが煙に耐え兼ねて出て来るんだけど、煙なんてないしハンジーも消えたし、エドはハンジーに撃たれたせいで死んでる。
騒動を見たミリガンは退散して、ゲアハルト家の様子も見て自分たちの手柄にする。
これが後に"スーフォールズの虐殺"と呼ばれることになる事件の顛末。

倒れたベッツィは未来を夢で見る。ルーは老いてもハンサムで家族に囲まれて幸せそうだと。
ルーはペギーを連行。ペギーは女はいい妻、いい母、その上キャリアウーマンである事まで求められる、一日37時間なきゃ無理よ、なんであの男は飛び出して来たのとか言いまくり。
そんな彼女にルーはベトナム従軍した時に、引き上げの時の空母へのヘリコプターからの必死の飛び降りなどの話をして、エドが家族を守ると言っていたのは理解できると言う。そして私も被害者なのというペギーを人が死んでるんだぞと諭す。
ハンジーはエドに顔に火傷を負わされたが整形して、新しい名前も手に入れて出直す事に(もしかして1に出てるのかも、分からないけど)
ミリガンは報酬を期待して戻るが、会社組織化しているため単に正社員になれただけで呆然。
退院してきたハンクと家族で食事。ベッツィがハンクに文字の事を聞くと、ハンクは世の中に争いが絶えないのは言語のせいなのではないかと思い、シンボルを使った共通語を作っているのだと答える。
パパはいい人ねと安心したベッツィとルーは安らかに眠るのでした。

面白かった。
最初は登場人物が多すぎてごたごたしてて、1の方が面白いかなって思ったけど私は2の方が好きかもしれない。ルーが好みのタイプだけでなくです。
1はレスターの視点で見てるとイライラしたからなあ。
2はルーにしてもイライラはしない。
ただUFOは何事なのだろうとは思った。もしやこれが3への引きなのだろうか。

そのシーズン3ですが今あっちで放送中なのですが、あまりいい評判が聞こえて来ないんだなあ…。
主人公がユアン・マクレガーしかも双子の兄弟の2役で喜んだのですが、あまり見た目が綺麗じゃない役らしいのねん。内容がよければそれでいいのだが、それもうーん。
とりあえずこっちでDVDが出るまで待つしかないけど。3で終わりだと寂しいねえ。
とてもいいドラマだと思うので。シーズン1も2も超お勧めです。

by hyakurin | 2017-08-11 05:52 | 海外ドラマ | Trackback | Comments(0)

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