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春風亭昇太独演会~春らんまん。Part.5(かめありリリオホール)

流れ星のライブで去年一度は行った事がある亀有のホール。何せ駅の目の前だし余裕でしょと思ったのが大間違い。
まず品川の乗り換えで東京上野ライン(上野東京ライン?分からん)のどのホームに降りていいか分からず。なんであんなにいくつもホームがあるのだ。それでもここはまだいい。
北千住で亀有に行く電車の来るホームが分からず延々とうろつく。正しい電車を多分2本見逃した。なんであんなに分かりにくいのよ。快速じゃなくて普通なんだよねで心底迷う。前回行った時と乗り換えが違うせいなんだと思う。だって前回は地下に行ってないもん。なんで地下に行ったのだろう、本当に分からない。
珍しく早めに家を出て本当に良かった。と言うのも物凄く良い席だったので気合が入っていたのです。先月からずーっと体調不良でして完全には治っていないけど、たとえ這いずってでも行くんだと言う強い意志で行きました。
まあ、帰ったら即昏倒、朝までこたつで。

オープニングトークで昇太さんが高座の前で喋るともうホントに目の前。
普通のチェックのシャツに見えるけどデザインが凝っているのもばっちり見えたもんね。
最初のトーク、久しぶりに「立川志の輔です」って挨拶聞いた。この回は好きな噺だけやる会、都内の独演会だと新ネタ下したりとかするんですけど、で微妙な笑いに気が付く師匠。そう亀有も都内だよね。「本多劇場とか、サザンシアターとか」と言い直してました。
しかしそういう都内と違うのは客層がかなり上、そして私の後ろのおばちゃん2人連れが昇太さんの話にいちいち、なにかしら言葉で返すと言うありがたくないサラウンド状態でずっと過ごす羽目に。「志の輔だって」とか。いいんだよいちいち言わなくて、大人だから黙ってるけど。
トークの最中に入って来たおじさんが一番前の通路を横切りながら師匠の前を通る時片手を上げて挨拶して悠々と席に着いたのを見て、中々こういう事はないですねと苦笑。携帯電話の電源はホントに切って、マナーモードで鳴らすならむしろ普通に鳴らしてとの注意あり。
頻繁に血液検査したり頭のMRI(CTかも?)も年二回取って健康に気を遣いつつ、大丈夫と言われると飲んじゃうとか。
割とあっさり目に切り上げ。

本日の演目
一、オープニングトーク
一、蒟蒻問答(春風亭柳太郎)
一、看板の一
一、ストレスの海
仲入り
一、二番煎じ

柳太郎さんは柳昇師匠が亡くなった関係で昇太さんの預かり弟子という形になった人ですが、まあ弟弟子ですとの紹介。
頭を下げた時にマイクに顔をぶつけていらっしゃいました。昇太さんが俺はぶつからないなとか言ってたのがおかしかった。普段は怪物くんのフランケンに似ている事から「ふんがー」と呼んでいるとか。
蒟蒻問答は勢いがある噺でいい感じに。

昇太師匠のお着物、着物は鮮やかな浅黄色で羽織はオフホワイト(って言ったらあれですけど)細かな揃いの模様がきらきらと入って綺麗。
紅白の話はまだまだする。もう円熟味があるね。それと大河ドラマの今川義元の事。出番は8話で終わりで9話の桶狭間は出てませんと。やっぱりナレ死かい、とがっかりしていたら評判がよくて再度呼ばれるみたいですと。回想シーンかお化けかは分からないそうですが、あの義元でお化けだったら怖すぎるわ。
だから気を抜かないで見ててくださいとの事。私はまあ、師匠のメルマガで教えてくれるだろうからその回だけ見るけどね。4月からの日曜劇場の話はしなかったなあ。もう撮影してるんだろうに。
それとつい昨日のNHKのごごナマという新番組のプレ回に出た話。まあとにかくごたごたしていたそうで(見ていても分かるくらいなんだもんそりゃそうだ)鰹節を削って食べるのに凝っているという話をしたら立派な鰹節が用意されたのはいいが、まだ外側にカビがついた状態だったので「軽く拭いて落としてくださいね」と言ったらスタッフさんが水で洗ってしまったとか。おかげでウェッティな鰹節になって、香りも何もないと。
まあ鰹節削りなんて私でもおばあちゃんが子供の頃はやってるのを見たなあくらいだもん、若者は知らないのでしょう。実は私も一時期は自分で削るのに凝っていたのですが、今は飽きちゃいました。
結構な長さのマクラの後で「看板の一」昇太さんのはお馬鹿さんが本当にかわいいおばかさんなんだよなーと楽しむ。

生着替え。脱いだ着物を丸めて投げたのをお弟子さんの昇咲さんが見事にキャッチするのが見える、そんな席(まだ言うか)
独演会はもう全部自分でやっちゃえ、着替えも下がらずしちゃえで始めた生着替えだけど結構評判いいんですよと。ただ生着替えが一番面白かったとアンケートに書かれたのは腹が立ったとか。
短い噺をする、結婚はそんなに幸せなのかと話し出すでまあ、あれだろうなと。でも師匠には悪いかも知れないですが、私たち夫婦はそれぞれ、親兄弟と上手く行ってない、そもそも早くに親が死んだという組み合わせなので人生で結婚してからが幸せなんですよ、いつかアンケートに書いてみようかな。
予想通り「ストレスの海」でも若干、変わってる?と思ったら今日の師匠は絶好調でいくつか変わった事もしてみた、と最後に言っていたのでなるほどなと。物凄い定番のネタでもそういう事もあるんですね。
奥さんがもう、熱演。顔がさあっと赤くなってどんどんヒートアップしていくのが楽しい、けど怖いネタ。

仲入りの後、この会も来年もあるだろうけど季節がずれた方が噺が変えられるとか、東京には夜回りがあるとかでまたやる噺の察しがつく。夜回り、最近はなくなりましたね。8年くらい前までは回ってたけど、やる人がいないのかうるさいと言われたのかどっちだろう。
東京、江戸だと住宅が密集してるから火事は大敵、夜回りとかもあるけど地方だと一軒燃えてもああ燃えたねで終わりとか、だから夜回りはないとか。でもそれはともかく、夜回りが他ではないと言うのは昇太さんに聞いて初めて知ったわ。
「二番煎じ」相変わらず、猪鍋の食べ方、酒の飲み方に見入ってしまう。お出かけの時は緊張してあまり食べずに入るので見てるとああお腹すいたなーって激しく思う。夜回りの時の寒いから袖に手を入れてぷらぷら歩いてるときのかわいさとか、猪鍋の隠し方とか最高。
もうそろそろ夜回りの時期でもないからこの冬最後くらいの「二番煎じ」でしょうかね。楽しかった。

機嫌よく、楽しく緊張せずに高座に上がらないとお客さんに伝わってしまう、だから機嫌よくやるんですっておっしゃったとおり、なんだかとても調子がいいのが伝わってくる、見終わった後あったかい気持ちになる会でした。
実際、私は昨日まで本当に調子を崩していたのですが、笑って帰ったら疲れはしたけどなんか少し体調よくなった。笑うと毛細血管にするするっと血が通って温泉に入ったと同じ効果(byストレスの海)だそうですが、まさにそう。
でも亀有は遠かった。しかし今後も昇太さんを見るためには結構遠出続きなの。元気になろう。

by hyakurin | 2017-03-04 08:55 | お笑い・落語 | Trackback | Comments(0)

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