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栗の押し売りにご注意ください

昨日、結婚記念日なので食事をしようと中華街に行きましたらあちこちに
「強引な客引き、栗の押し売りにご注意ください」
と言う看板がありまして。日本広しと言えども「栗の押し売りにご注意」なんて看板、絶対他の場所にはないよなと。半年ほど前にはなかったので、一体その間に中華街に何が起こったのだろうか。
というか、マジで栗(甘栗ですぜ、もちろん)を路上で強引に売っている人がたくさんおりまして、前はこんなことなかったのになんでなんだろう。何かあって栗が劇的に売れなくなったのか、一斉に賞味期限でも近付いているのだろうか。ホントにあちこちで押し売りしてるので驚いてしまいました。

驚いたといえば、横浜中華街は本当にここ最近で劇的に変貌しました。
私たちは結婚記念日だから奮発して出かけたわけです。地元の人間にとっては本来中華街はそういう場所なんです。何かお祝いだとか特別な時にお金をかけてみんなで美味しい物を食べる、特別な場所。少なくとも夜に食事に行くなら一人頭の予算は万単位が当たり前でした。
勿論、昔からリーズナブルなお店もありましたし、昼間ならそうはかかりませんけど。でもやっぱり我々、地元民にとっては中華街に行くと言うのはスペシャルな事でした。テンションも気分も最高でね。
ところが今は、祝日の夜でも安い値段でコースを出すお店や食べ放題の店がめちゃくちゃ増えました。
それは別に悪い事じゃないし、私もちょっと行ってみたいなとも思いました。でも、なんだか寂しい気持にもなりますね。なんだか。ハレの日の素敵な場所が、普段着になってしまったみたいなね。
栗の押し売りはいるしねえ…。というか、押し売りも強引な客引きもみんな中国語なんで最初は目的が分からず、なんで栗を差し出してくる人がこんなにいるんだ、と戸惑いました。
ホント、今の栗事情はなんなんだろう。

さて、そんな訳で私たちはいつものように翠香園と言うお店にまいりました。以前は比較的リーズナブルだけど美味しいお店というポジションでしたが、今は若干高いお店でしょうかね。でもここはそれなりに安いセットなども加わりはしましたが基本的には変わらないお店なので、なんだか行くとほっとします。
お料理も本当に普通というか、派手ではなくだけどどれもしみじみと優しく美味しい物ばかりです。
私はここの蟹の玉子入りフカヒレスープの大ファンでして、今日もこれが飲めて本当に幸せでした。まるでポタージュのようにとろりとしていて、色はキャロットスープような鮮やかなオレンジです。子供の頃初めて見た時は想像と全然違う代物でびっくりして、飲んだら物凄く美味しかったのでまたびっくり。今は単品でも頼めるし、通年あるようですが、当時はコースでしか頼めずしかも時期が決まっていたので、めったには飲めませんでした。今でも飲むと幸せで懐かしい味です。連れて行ってくれた父のどうだという誇らしげな顔もいまだに思いだします。
他のお料理では、カキの香り揚げと黄ハタの姿蒸しが絶品でした。魚の姿蒸しってよくコースで出てきますけど正直今まで美味しい料理だと思った事はなかったです。超メジャー店3軒でも食べたけど(横浜の会社は忘年会新年会歓送迎会と何かと中華街でやります)それよりはるかに美味しかったなあ。黄ハタ自体が旬で美味しいんだろうけど(なんかこのお魚、高かったみたいです。今日のお勧めだったけど、すぐなくなっちゃってました)かかってるソースが完璧にマッチしてまるで別物でした。辛くない車エビのチリソースもホタテと野菜の炒め物も美味しかったなあ。
ああ、やっぱり中華街で食べる中華料理は最高だ。

次に行く時は栗の押し売りがいないともっといいけど。

by hyakurin | 2010-11-24 04:43 | 日常 | Trackback | Comments(2)

Commented by うぴお at 2013-09-11 22:14 x
2013/9うぴおも横浜中華街いってきて栗に遭遇しましたよ。
押し売りもいいとこで、完全拒否して立ち去ったら『あ〜ほ〜』って中国人女性。
平日だったので定額 時間制限なし 食べ放題の店が並んでいてレベル低いのかもと思わされました。適当な店に入って定食と生ビールを頼んだのですが、生ビールが酸っぱい味で部下と目が点になりました。
二度と行きません♪
Commented by hyakurin at 2013-09-12 21:19
うぴお様、コメントありがとうございました。
そうですが、まだ栗の押し売りいるんですねえ…。あんなもの中華街的にはデメリットでしかないと思うけどやはり日本人とは考えが違うところですからね。
そういえば最近行ってないなと思い出しました。普通に良い店もありますので、もしまた行かれたときには良い店に当たりますように。
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