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平清盛 見果てぬ夢

この先は感想ではなく、茶々入れ。ほぼ気になった事の羅列です。

基本、後白河上皇しかまともに見てないです。
ついでに言うと今回はホントに文句的な事が多いです。
そして私の知識が必ずしも正しくはないかもしれないです。
読んでから怒っちゃ駄目です、暇で怒らない人だけどうぞ。

どうでもいいがまるでタイトルが最終回みたい。

まず、いくつか突っ込みを。
・左馬頭ですがなんか義朝自ら鞍とか磨いてて目を疑いましたが、左馬頭って別にそれだけの役職じゃないって言うか、いくらなんても義朝が鞍磨きはしないでしょうよ。
・宋の薬がまるで一昔前の時代劇の朝鮮人参みたいな扱いでおかしくて仕方がない。それに信西は遣唐使を復活させるとか言ってたけど、それを言うなら遣宋使じゃないのとか、この時代の宋(南宋だろうか)がそんなに地上の楽園な訳ないだろとか。そもそも遣唐使が終わった訳知ってる?みたいな。あれって確かコストと手間の割にはもういいかって、雑に言えばそう言う事ですよね。

・清盛と信西はすっかり仲良しですが、単純に…。そして信西は施しとかしちゃって、宋への夢とか語ってまるで善人ですが。一応公卿衆の不興を買ってるシーンもあるけど、そっちが悪いと言わんばかりですが。いやいや信西だって朝廷のいい役職を息子で占有したり、充分あくどい事もしてるんだけどなあ。それを描かないで単に清盛と夢に向かって走ろうぜ、みたいな底の浅いキャラになっているのが残念。
そして後白河上皇には物やっとけばおとなしくていいや、みたいな言い草にちょっとカチンとくる。それに信西を上皇派と言い切るのはどうかと思いますよ。もうこの頃の後白河上皇には権力ほぼないですし、信西は帝方とも上手くやっていたはず。
・清盛が上西門院の宴で頼朝にした事って単に権力者の嫌がらせにしか見えないんですけど…。頼朝少年は貴族たちには「親殺しの子」とか陰口を叩かれ、清盛には突如「一番強い武士は平氏じゃ」とか言われでかわいそうだったよ。
それにその謂われを聞いてもさあ、単に清盛が何十年も前の意趣返ししてるようにしか思えないよ。あれだって義朝にしたら、いきなり馬比べしろって言われてして勝ったら相手の大分年上の男が突然、甘ったれた事を言いながら泣きだす、というよくわからん思い出のような。それをあんな頼朝少年に取って大事な場所で持ち出すなんて全然激励でもなんでもなかろうよ。なんかいい話みたいになってたけど(この大河の茶々入れで何度この言葉を使った事か)
しかしどうでもいいが少年頼朝は姿凛々しく、演技も上手いねえ。ミタさんに出ていた子らしいけど、きりっとしますねああいう格好させると。普通にこっちを応援したくなるわ。
・由良御前は死ぬまで凛々しかった。でも最後の「…と父が」はちょっとあざといよな。でも義朝が自分の為に平氏に頼みごとをしようとしたとかは嬉しかったんじゃないかな。
そして傷心の義朝を何故か突き放す常盤御前(義経妊娠中)が意味不明。だって常盤御前は言ったらただの妾だろ、家も貧しいんだろ、それであんな事を言って義朝に見捨てられたらどうやって生きて行くつもりなのか。現代と違って養育費とかないよ。それに、私に逃げ込まないでとか感覚が現代過ぎ。
・信西が観音とか…。斬新は斬新だよね、そういう風に信西を描いたドラマとか小説って見た事ない。

後白河上皇、お召し物が赤い鳳凰柄の直衣(だよなあ、多分)に変わりましたがそれだけじゃなく上になんか共布の長ちゃんちゃんこみたいなのを羽織っているのが超絶にダサイ。あり得ない。なんで直衣だけじゃだめなの、あのもっさりした長ちゃんちゃんこのシルエットがだぼだぼで見てらんない。模様とか色とかは悪くないんだから普通の伝統的なデザインにしてください。でも布自体なんか薄物で高級感はなく見える。
でもきっと大金かけて作ったんだろうから当分はあのだっさいお姿を見る事になるんだろうな…。また親王時代の紫のやつみたいに着たきり雀で。
あー、帝の御引直衣は良かったなあ、優美で。歩く姿もしずしずと優雅で。冠も似合っていたし。
・信頼と楽しく歌いながら舞う後白河上皇様。しかしせっかくの歌声がナレーションに被ってよく聞こえなくて残念過ぎるがあれって「美女うちみれば 一本蔓にもなりなばやとぞ思ふ 本より末まで縒らればや 切るとも刻むとも 離れがたきはわが宿世」でいいのかな。美女だけで梁塵秘抄から探してみたけど。録画を今確認できないので。違ったらごめんなさい。
これって簡単に訳すと「美女を見たら一本の蔦蔓になりたい、そうして頭の先から爪の先まで縒り合わさっていたい、例え切り刻まれても離れがたいのが私の宿命なの」という感じ?(適当です)
それを信頼と手を合わせて回りながら歌ってるって事はまあ、そういう事だよね。見つめ合ってたし、信西も「あさましいほどのご寵愛」って言ってたし。後白河上皇なんだからまあ、そういう事だよね。むしろこれは頼長様みたいに赤裸々に描かれなかっただけ喜ぶ事よね(動揺中)
ちなみに信頼が忠通と揉めたとかその辺はスルーなんだね。
・そんなご寵愛の信頼のために信西を呼びつける後白河上皇。「歌い過ぎです」との嫌味もさらっと流して、信西に信頼が近衛大将になりたがってるから、と言われ呆れる信西。なんの功績もない奴をそんな重要官職につけようとするなんて上皇様ともあろうお方が考えてください、と言われ信頼はどういう事だとむっとすると信西は親切にもっと罵倒してあげます。それを笑って聞いておきながら「なんとかせい」と言い放つ。後白河上皇は揺れるキャラクター造形をしている他の登場人物とは違って、実に揺るぎない。
というか、宋から来た政治とか帝王学の本は自分の物にして上皇様に回さなかった信西、それで上皇らしく振る舞えと後白河院に言うのは無茶ってもんだ。そんな教育端から受けてないお人なんだから。
・で、信西は後白河上皇をお諫めしようと「長恨歌」の絵巻物を師光に届けさせます。それは時の皇帝が楊貴妃を寵愛するあまり政治がおろそかになり、部下に裏切られるみたいな詩だそうですが。この場合、信頼が楊貴妃なんすか、だってご寵愛してるのは信頼なんだから部下じゃないよな。それで信頼=楊貴妃って気が付けって無茶がすぎるだろ、と思ったらやはり後白河院に伝わらず。そりゃそうだろ、隣の家に行くのに地球を反対に回ってついでに月まで寄るくらい遠まわしだっつーの。
・信頼は信西を激しく憎み、二条帝の近臣をも巻き込んで信西暗殺計画を練ります。一旦はその申し出を断る義朝ですが(ちなみに信頼は武蔵守で義朝の基盤である関東に影響力が強いので、義朝としては逆らえない相手でもある、ドラマには出てこないが)頼朝と話した清盛との思い出話の後、なぜかその話を受ける事にした。この辺はもうどうでもいいや。
・また床に鉛筆、じゃなくて算木を並べていた信西、それがガタガタ揺れるのに何かを察知して…というかそれにかぶせて兵がなだれ込む映像がありましたけど、まさか揺れたのはそのせいじゃないよねえ。だってそれじゃ既に屋敷に入られてるから逃げようがないじゃん。実際は信西は事前に察知して逃げてるはずですが。
・というかだよ、清盛は熊野詣でいなかったとしても当然留守番は置いているだろう。ならこのドラマの信西は清盛と大の仲良しなんだからただ六波羅に逃げ込めばいいじゃん。守ってくれるよ。それをしないで他へ逃げるってちゃんと理屈がつくんでしょうね?

次回予告、ちらと映った囚われの上皇様がちょっと色っぽく見えました。それしか思うところはない。と堂々としょうもない事を言ってみる。

by hyakurin | 2012-06-25 17:04 | 日本のドラマ | Trackback | Comments(0)

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