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FRINGE/フリンジ S3 #9#10

ネタバレあり。




9話 ドナー
オリビア現場復帰。ウォルターはピーターにオリビアBとの事を話すべきだ、嘘が一番いけないというのですがあ。これ、女性の大方はそうは思わないような気がしますが。取り返しのつくような事とか出生の秘密とかじゃないんだから、こういうのはあえて騙し続けるのも大人の選択だと思うけどね。誰も得しないのよ、この手の正直って。何もかも晒す事が誠実で優しい事だとは私は思いません。これって言う方が楽になって言われた方は地獄に落とされるだけだよと個人的な意見でした。
話を避けようとしていたピーターですが結局、話すと約束。
事件は心臓を外科手術で取り出されたというもの。しかも心臓がないのに3分間は喋る事ができ、4時間経っても反射反応があり、大分経っても腐って来ない。
オリビアは仕事復帰してピーターと言われてとっても嬉しそう。郵便を開けられていたり人生を乗っ取られていたとは思うけどと。しかしそこでピーターがアレを話してしまう。ここでは仕方ないわ、向こうでも誰も私を見抜けなかった、あちらのオリビアは恋人もいて充実していたしとあくまで気にしないでいいって態度を取るオリビアですが…。ピーターは向こうで君に大切な人と言われ、君の為に戻った、だからこちらで親密な関係になった。確かにいままでのオリビアとは違うと思ったが、向こうでの体験で変わったのかと思い信じたと。ううんでもなんかオリビアBの方が魅力的だったと言ってるようなもんだよなあ。オリビアも向こうのオリビアの生活が自分よりずっと素敵なもので、信頼できる仲間もいたってわかってるし。
ウォルターは死体が腐らないのは防腐処理をされているからだ、犯人の良心の呵責の現れだと、現場でも救急を呼んでいた、すぐ人工心肺に繋げたら助かったかもと言う。まず生き延びるのは無理だけど。しかし死体の男は薬漬けでとても盗んだ心臓が使えるとは思えないと。しかしその薬から盗まれた心臓は移植されたものだと分かる。更に次から次へと臓器が盗まれる事件が。
オリビアは自宅でオリビアBの残した痕跡をみてはいらいら、しまいには洗濯機からピーターの服を見つけて号泣。ほらだから男ってやつは。翌朝アストリッドに会ったオリビアは思い待って気持ちを打ち明ける。アストリッドは本当にピーターはあなただと思っていた、その頃も今も愛しているのはあちらじゃなくあなたですと言ってくれるんだけど。
調べると臓器は同じドナーからの提供だった。最後の角膜の人はかろうじて生きている。犯人が申し訳ないがそれは君の物ではないと言っていたと証言。
移植された臓器を取り返している奴がいると遺族を訪ねるとその母は、移植されて誰かの役に立っているのが慰めだったのにと嘆く。そして娘のアマンダはうつ病で自殺だったと告げる。しかし遺体は火葬されているはずだったが、遺灰を盛って来させたウォルターは一舐めしてニセモノだと。葬儀屋が死体が盗まれたのを黙っていた。これで誰かがフランケンシュタインのような事をしているのだろうと分かる。
グループセラピー仲間などから犯人候補を探す事にするが、オリビアはピーターが候補に挙げる人間を即却下する。そしてあなたは感情で見ていない、犯人はアマンダを愛しているのだから条件だけでは見つけられないとか言い出す。一応謝るけど、やはりもう気にしてないなんて嘘って分かるよな。
で、犯人と思われるローランドという男のところへ行くと彼は本当にアマンダを再生させていた。確かに一瞬意識が戻ったようだが、ローランドはそこで思い知ったという。彼女の目を見たらもうそれは彼女じゃなかった、絶対にだと。結局アマンダは今度こそ死んでいる。
オリビアはそれを聞いてピーターにあなたは分からなかったのか、と詰る。自分は向こうでずっとあなたを思っていたのに、帰って見れば人生の何もかもを乗っ取られ奪われていた、もう仕事もあなたの顔を見るのも嫌だとぶちまける。
ほらね、こうなるよね。というかこの後しばらく(ずっと?)オリビアとピーターの恋愛話が続くのだろうか。恋愛物が大嫌いな私はすでにちょっと嫌になっている。

10話 運命
お久しぶりに監視人のセプテンバー登場。こうなると途端にウォルターがひたすらピーター大事の親鳥状態になるんだよね。でもこれが本来のウォルターなんだよ。例の装置の事もあんな嫌味を言うとかでなくてもっとピーターの身の安全が心配なんだってのを前面にだしてくれたら、あんなに違和感なかったのに。
そして予想通りオリビアがピーターに対してねちねちしていて、嫌。仕方ないけど。
ウォルターは失った脳の復活をしようと実験している。その部分を取り返せばネイトと同等になり対抗できるしピーターも守れると思っている。ピーターは自分で望んで脳を取り出したのに大丈夫なのかと。この親子関係はいつの間にか普通になってる気がする。
そんなとき老人介護施設にジョイスという入所者の死んだはずの息子を連れたセプテンバーが現れる。監視カメラにも映っている。何を聞いたのか訊こうとするがジョイスは思いだす事ができない。そしてこのジョイスはかつてウォルターが大ファンだったバンドのキーボーディストだった。記憶を呼び覚まそうとラボに連れて行く事に。ウォルターは監視人の狙いはいつもピーターだとかなりナーバスに。
オリビアは家に届いた「ブッダに会ったらブッダを殺せ」という凄いタイトルの本をピーターに返す。ピーターがあちらのオリビアに渡そうと手配した本だからと。ピーターはオリビアBに好きな本を訊かれて贈ったのだと言います。もちろんオリビアBはピーターを知ろうとしての事だろうけど、ピーターとしては自分は分かりにくい男で、人と距離を置きがち。またオリビアもそうだろうから、この本を贈った。数年を共にしたオリビア・ダナムに贈ったんだよ、と渡して言うのですがオリビアは受け入れられない。
ジョイスにせっかく息子と会えた、本物だったのにそれを思いだせないのは辛いと言われ、気持ちが分かるウォルターは催眠療法だの、オーラが見える眼鏡だのを使って記憶を呼び覚ます事に。ピアノもセットし、弾きながら話してもらっていよいよ確信、というときオリビアの携帯が鳴る。セプテンバーが宝石店で強盗を撃退して店員を助けたという連絡で、オリビアは何度もウォルターに謝りながらピーターと行く。
セプテンバーは他のオブザーバーに上手くいく訳がないと言われるが、ウォルターは変わったから大丈夫だと自信ありげに車をさらっとパクって去って行く。
ジョイスは息子のボビーがウォルター・ビショップに会うだろうと、そこで彼を助けると言った事は思いだしますが、何を助けるかまでは思いだせない。ウォルターはがっかりしながらもジョイスのピアノを聞きながら例の脳の復活実験を続ける。ジョイスの息子の死は交通事故だったと聞きながら。出来た血清を牛乳に入れて冷蔵庫にいれたところでセプテンバーが「話がある」と現れる。
セプテンバーは宝石店の女性を助け、更に喘息の発作を起こした彼女が吸入器を使うのを手伝ったり。でもその吸入器はセプテンバーが持ち帰ってる。
ウォルターは約束しただろう、息子を奪わないでくれと必死にセプテンバーに訴えます。あの装置からピーターを救う方法を教えて欲しいと。しかしセプテンバーは予測は出来ないといい、そして君たち親子を助けたおかげでいろいろ変わってしまった、ジョイスの息子が死んだのは生き延びたピーターがホタルと捕まえたせいなのだと言います。ピーターがある少女が捕まえるはずだったホタルを獲る→少女は探し続ける→帰宅が遅いのを心配した父親が車で探しに行き、雨でスリップ事故を起こし巻き込まれて死んだのがボビーなのだと。
そしてピーターにキーを渡し、女性を救えと言い電話に出るように言うとそこでウォルターの携帯が鳴る。
ピーターからですが、ウォルターはその女性となんとしても会わなくてはいけない、とにかく連れて来いと。ピーターは聴取としたら連れて行くと言うのですが途中でセプテンバーが車をパトカーに当て妨害。オリビアがセプテンバーを追い、ピーターはまた発作を起こした女性に吸入器を使わせようとしますがない。そこへウォルターがやってきたのでウォルターに車のキーを貸してくれ、そしてこの女性を救ってと。ウォルターは驚いて、そしてピーターにこれは監視人が仕組んだ事だ、そうしたらお前が死ぬとうろたえますがピーターはいいから女性を救ってくれと。観念してキーを渡すウォルター。
そして車を走らせセプテンバーを見つけたピーター。追って行くと空気銃(とピーターは表現したがそれよりテーザー銃、あるいはウェアハウス13のテスラ銃に似てる)で撃たれて昏倒。オリビアも追いついて来て追いますが見失う。しかしピーターは死んではおらず、ウォルターは理屈に合わないと悩む。セプテンバーはピーターがいる事によって生じたバランスの乱れを正しに来たのではないかと。
ラボに戻ったオリビアとピーター、オリビアは本のどこが好きなのかをピーターに訊ねます。ピーターは「答えは自ら導き出せ、自分の中から探せ」と書いてあるのが今の俺たちのようだろうと言いながら、アスピリンを冷蔵庫の牛乳で飲んで再び倒れる。痙攣みたいのを起こしていて慌ててオリビアはウォルターに電話。
ウォルターは血清のせいだとなんとかオリビアに注射の指示を出し、なんとかピーターは落ちつく。
家でウォルターはまだぐったりしてるピーターに助けてくれたと言います。あの血清は失敗作だった、ピーターは若く健康だから助かったが自分なら死んでいたと。そして監視人はこれが目的だった、ピーターに頭痛を起こさせ、牛乳を飲ませて自分を救ったんだと言いますが、ピーターはもっと簡単な方法があるだろうと。ウォルターは彼らは人間じゃないから仕方がない、とチキンスープをピーターに渡したりと和やかな光景ですが実はもちろんそれが目的ではない。
セプテンバーと監視人はこれでウォルターは息子を殺す、と満足そうにしているのでした。

by hyakurin | 2012-04-17 13:30 | 海外ドラマ | Trackback | Comments(4)

Commented by 通りすがり at 2016-04-05 05:29 x
騙し続けるのも大人の選択との事ですが、これはよくある誤解の一つです。

結論からいいますと、相手に合わせて為された選択こそが現実に則した大人の選択といえます。
オリビアなるキャラクターは捜査し時に迷走し、理解し打開する人格として描かれていますので、打ち明けるのがベストです。
Commented by 通りすがり at 2016-04-05 05:30 x
事実や多少の疑いから目を背け、有耶無耶にしたまま次に進めるタイプの人には打ち明けるべきではありませんがね。
(女性には一見後者が多そうですが実はそうでもないんです。人の執念深さは環境要因に依るところが大きく性別による差は小さいので。)
Commented by 通りすがり at 2016-04-05 05:31 x
もし、オリビアがそうした人ならば「あちら」で上手くやろうとするので「こちら」に戻って来る事もなかったでしょうし、帰還後にピーターに事実を突き付ける事もなかったでしょう。
Commented by 通りすがり at 2016-04-05 05:32 x
妥協と現実的選択が混同され直隠してやり過ごす事が大人の選択と思われがちですが、正直に突き付ける事が当事者間の関係性という現実に則している事は往々にしてあります。
ではでは長々と失礼しました。
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