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相棒9 もがり笛

私は相棒交代後から見始めたにわか視聴者です。
以下、それを踏まえた上でお進みください。

虎落笛かあ、タイトルからして明るい話じゃなさそうだなあ…と思っている内に週末に見たんですがすっかり感想を書き逃してしまいました。なんかこう、色々考えてしまった。
罪を憎んで人を憎まず、なんて中々出来る事じゃありませんね。

医療刑務所で起こった殺人。殺された浪岡という受刑者は元暴力団で喧嘩の仲裁に入った男性を殺して服役中。肝硬変で医療刑務所に移送されたが回復して元の刑務所に戻る予定だった。浪岡は組を抜けると偽って仮釈放を得ようとしたり反省のかけらもない男。
その向かいの病室にいる男は末期癌の江田。彼もまた殺人犯。若いころから入出所を繰り返していたが、回診して調理師免許を取ったものの前科がバレるたびに首になり、最後の職場でも首にしないでくれと土下座までしたのに前科者と罵られ発作的にオーナーを殺してしまった。
お互いに似たような経路をたどっているせいか2人は仲が悪い。
介護士の井上洋子は江田が痛みで苦しんでいても助けを呼ばなかったり、教誨師の佐野も絡んでかなり複雑に展開していきます。
本来刑務所の事件は警察の管轄ではありませんが、鑑識捜査がいるという事で捜査一課が捜査する事に。しかしそこに先回りしている特命係。でも今揉めたら、刑務所側に捜査権を取られてしまうかもしれませんよ仲良くしましょうよ、なんてしれっと言う2人。神戸くんなんて伊丹さんの肩に肩をぶつけてまあ馴れ馴れしい。なんかいつの間にか仲良くなってるような。でも三浦さんに分担しましょうと言われ、犯人の可能性が低い重病人の捜査を押しつけられちゃいました。

洋子さんは実は江田に殺された男性の娘。彼女は父親が殺された後寝付いてしまった母親の介護のために資格を取ったのですがすでにお母さんは亡くなった後。そこに日本で初めて医療刑務所で介護士を募集しているのを知って勤める事に。でも野暮な事言うようだけどそれくらいの身元調査はすると思うけどなあ。多分それで勤められないと思う。
そこで洋子さんは偶然江田と再会。当然復讐するつもりですが、江田が末期癌の痛みも「これは罰だ」と甘んじて受け入れ生きている姿を見て、最後まで見届ける決心をする。
しかし彼女は浪岡の存在を知り、憤りを隠せない。反省もしていない様子にせめてと被害者遺族を騙って手紙を出し、「出所したら殺す」とメッセージを織り込む。それを見た浪岡は「こっちが先に殺してやるよ」と大騒ぎを起こし…。洋子さんは自分のせいで被害者が危険な目にあうかもしれないと思う。
…うーん、洋子さん軽率。でもそれくらい頭に来てたんだろうけど。
そして浪岡を殺すが、それを隣から江田が見ていた。江田は洋子さんが自分を殺すかもしれないと教誨師に自分が殺されても情状酌量してくれとの手紙を託していたのですが、どういう訳か洋子さんは浪岡を殺してしまった。でも彼女があんな鬼になっちまったのは自分のせいだ、とそして彼女の身代りになる事が贖罪だと信じて「浪岡を殺したのは自分だ」と遺書を残し、自殺を図る。
それを助けたのは皮肉にも洋子さん。彼女は「生きて償って」と泣きながら蘇生術を施す。

まあそれで洋子さんが犯人だと逮捕される。江田に右京さんは「他人の罪を被るという贖罪はない」というような事を言います。ではどうすればよかったんだと言う江田の前に教誨師が。それを考える時間はまだ残されていますと右京さんは言って神戸くんと帰って行きます。
無言で刑務所から立ち去る2人、絵になりますね。

今回は捜一とのやりとりとかでちょっと救われましたけど、全体的には重い話でしたね。なんか未だに色々考えてしまいます。法律があって罪を償っても被害者遺族に本当の意味での救いが果たしてあるのかとか。
次回は右京さんが匿名の告発で監察官聴取されるようですが。ラムネさんじゃなくて女性でしたね。その間も神戸くんは捜査してるようだし、なんか楽しみです。右京さんが処罰されちゃうのかとかも気になります。

by hyakurin | 2011-02-21 14:47 | 日本のドラマ | Trackback | Comments(0)

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